今日きょうまでの、リニア。

超電導ちょうでんどうリニア、
開発かいはつの歴史れきし

Linear Train History

今日きょうも山梨やまなしリニア線せんで走はしる超電導ちょうでんどうリニアには、
たくさんの物語ものがたりがありました。

1962年ねんから始はじまった、
長ながい長ながい開発かいはつの歴史れきし。
A Long History of Innovation since 1962

時速じそく500kmきろめーとるという夢ゆめの乗のり物ものを形かたちにするために、
何十年なんじゅうねんにも及およぶ開発かいはつが行おこなわれてきました。

車両しゃりょうも進化しんかを続つづけてきました。 Evolution of Vehicles

宮崎みやざきリニア実験線じっけんせんから、山梨やまなしリニア線せんへ。
構想こうそうから、実用化じつようかへ。
みなさまにお乗のりいただく車両しゃりょうも、
改良かいりょうを重かさねてきました。

宮崎みやざきリニア実験線じっけんせん 車両しゃりょう

  • 写真:1972年完成 ML100

    1972年ねん 完成かんせい

    MLえむえる100

  • 写真:1977年完成 ML500

    1977年ねん 完成かんせい

    MLえむえる500

  • 写真:1980年完成 MLU001

    1980年ねん 完成かんせい

    MLUえむえるゆー001

  • 写真:1987年完成 MLU002

    1987年ねん 完成かんせい

    MLUえむえるゆー002

  • 写真:1993年完成 MLU002N

    1993年ねん 完成かんせい

    MLUえむえるゆー002Nえぬ

    山梨やまなしリニア線せん 車両しゃりょう

    • 写真:1996年 ~ 2011年走行 MLX01(ダブルカスプ形)

      1996年ねん ~ 2011年ねん走行そうこう

      MLXえむえるえっくす01(ダブルカスプ形がた)

    • 写真:1996年 ~ 2011年走行 MLX01(エアロウェッジ形)

      1996年ねん ~ 2011年ねん走行そうこう

      MLXえむえるえっくす01(エアロウェッジ形がた)

    • 写真:2002年 ~ 2009年走行 MLX01-901

      2002年ねん ~ 2009年ねん走行そうこう

      MLXえむえるえっくす01-901

    • 写真:2009年 ~ 2011年走行 MLX01-901A

      2009年ねん ~ 2011年ねん走行そうこう

      MLXえむえるえっくす01-901Aえー

    • 写真:2013年 ~ L0系

      2013年ねん ~

      L0えるぜろ系けい

    • 写真:2020年 ~ L0系改良型試験車

      2020年ねん ~

      L0えるぜろ系けい改良型試験車かいりょうがたしけんしゃ

    • 写真:2025年 ~ 新しいL0系改良型試験車(M10)

      2025年ねん ~

      新あたらしいL0えるぜろ系けい改良型試験車かいりょうがたしけんしゃ(Mえむ10)

      実用性じつようせいを確たしかめるために、
      何度なんども走行試験そうこうしけんを
      繰くり返かえしてきました。
      Proven through Extensive Test Runs

      中央新幹線ちゅうおうしんかんせんの営業運転えいぎょううんてんを具体的ぐたいてきに想定そうていし、
      これまで各種かくしゅ走行試験そうこうしけんを実施じっししてきました。

      長大編成ちょうだいへんせいを想定そうていした12両編成りょうへんせい走行そうこう

      L0えるぜろ系けい車両しゃりょうでは最長さいちょうとなる12両編成りょうへんせいで、より営業運転えいぎょううんてん(東海道新幹線とうかいどうしんかんせんと同様どうようの16両編成りょうへんせい程度ていどを予定よてい)に近ちかい形かたちでの走行試験そうこうしけんを実施じっししました。

      図:12両編成による走行試験 営業運転時の長大編成を想定 図:12両編成による走行試験 営業運転時の長大編成を想定

      合計ごうけい走行距離そうこうきょりは、
      なんと地球ちきゅう約やく141周分しゅうぶん※。

      長大ちょうだいトンネルの走はしり抜ぬけによる走行抵抗そうこうていこうや乗のり心地ごこちの確認かくにんもおこないながら試験走行しけんそうこうを繰くり返かえし、2015年ねん4月がつに1日にちの走行距離そうこうきょり4,064kmきろめーとるを記録きろくしました。

      これは、営業運転えいぎょううんてん開始時かいしじに想定そうていしている1日にちの走行距離そうこうきょり(1編成へんせいあたり)を上回うわまわる距離きょりとなります。

      1997年ねんからの走行距離そうこうきょりは、563万まんkmきろめーとる(地球ちきゅう約やく141周分しゅうぶん)になります。

      ※2026年ねん9月がつ末まつ時点じてん

      図:1997年からの走行距離5,630,000km(地球約141周分) 図:1997年からの走行距離5,630,000km(地球約141周分)

      世界最速せかいさいそく※、時速じそく603kmきろめーとるの有人走行ゆうじんそうこうで安全あんぜんを証明しょうめい。

      最適さいてきな営業線えいぎょうせんの設計せっけいに向むけて、超電導ちょうでんどうリニアの時速じそく500kmきろめーとるを超こえる高速域こうそくいきでの乗のり心地ごこちと安定性あんていせいの確認かくにんを繰くり返かえし、2015年ねん4月がつに有人走行ゆうじんそうこうでの時速じそく603kmきろめーとるを記録きろくしました。

      これは「最もっとも早はやい磁気浮上式鉄道じきふじょうしきてつどう」として、ギネス世界記録せかいきろく®にも認定にんていされています。

      ※2015年ねん6月がつ25日にち認定にんてい

      図:世界最速 時速603km 図:世界最速 時速603km

      時速じそく1,026kmきろめーとるでのすれ違ちがい相対速度そうたいそくど

      1998年ねんから、隣接りんせつする車線しゃせんを走行そうこうする車両しゃりょうを高速こうそくですれ違ちがわせる「高速こうそくすれ違ちがい試験しけん」を実施じっしし、2004年ねん11月がつには時速じそく1,026kmきろめーとるのすれ違ちがい相対速度そうたいそくどを記録きろくしました。
      これにより、超電導ちょうでんどうリニア車両しゃりょうがすれ違ちがう際さいに問題もんだいがないことを確認かくにんしています。

      図:1,026km/hでのすれ違い走行達成! 図:1,026km/hでのすれ違い走行達成!

      今日きょうもまた、
      山梨やまなしリニア線せんでの走行試験そうこうしけんを
      繰くり返かえしています。
      Continuing Test Runs, Every Single Day

      山梨やまなしリニア線せんの概要がいよう

      山梨やまなしリニア線せんは、1997年ねん3月がつに完成かんせい、同年どうねん4月がつより走行試験そうこうしけんを開始かいししました。
      主おもに以下いかの特長とくちょうを備そなえています。

      feature01:総延長42.8km、feature02:最急勾配40‰、feature03:最小曲線半径8,000m feature01:総延長42.8km、feature02:最急勾配40‰、feature03:最小曲線半径8,000m

      営業開始えいぎょうかいしに必要ひつような技術ぎじゅつは整ととのった。
      これからは、
      もっと快適かいてきなリニアへ。
      Technology Ready, Aiming for Comfort

      営業線えいぎょうせんに必要ひつような技術開発ぎじゅつかいはつは
      既すでに完了かんりょうしています。
      今後こんごも確立かくりつした実用技術じつようぎじゅつをもとに、
      走行試験そうこうしけんを通とおして、さらなる快適性かいてきせいの向上こうじょうや
      保守ほしゅの効率化こうりつかを目指めざします。

      低ていコストかつ効率的こうりつてきな
      保守体系ほしゅたいけいの検証けんしょう

      不具合ふぐあいを事前じぜんに察知さっちする「予兆検知よちょうけんち」で保守ほしゅコストを低減ていげんします。例たとえば、走行中そうこうちゅうの台車だいしゃ加速度かそくど(台車だいしゃにかかる振動しんどう)を分析ぶんせきし、ガイドウェイの歪ゆがみを特定とくてい。異常いじょうな振動しんどうが出でた場合ばあい、ガイドウェイが歪ゆがんでいる可能性かのうせいがあるため、不具合ふぐあいが生しょうじる前まえに整正せいせいします。
      こうした情報じょうほうが、すべて総合指令所そうごうしれいじょにリアルタイムで伝送でんそう・蓄積ちくせきされたうえで分析ぶんせきがおこなわれ、故障こしょうする前まえにメンテナンスをおこないます。

      ※東海道新幹線とうかいどうしんかんせんの車両しゃりょうでも、すでに同様どうようのデータ収集しゅうしゅうがおこなわれています。

      01:予兆検知 地上コイルの診断データ 車両情報(・台車加速度(台車にかかる振動)・超電導磁石の温度など) → 02:総合指令所 情報ネットワークを活用し総合指令所に伝送 → 03:メンテナンス 車両不具合や設備の不良個所などを総合指令所でモニタリングすることにより不具合の予兆検知や効率的なメンテナンスを実施。 01:予兆検知 地上コイルの診断データ 車両情報(・台車加速度(台車にかかる振動)・超電導磁石の温度など) → 02:総合指令所 情報ネットワークを活用し総合指令所に伝送 → 03:メンテナンス 車両不具合や設備の不良個所などを総合指令所でモニタリングすることにより不具合の予兆検知や効率的なメンテナンスを実施。

      高温超電導磁石こうおんちょうでんどうじしゃくの
      長期耐久性ちょうきたいきゅうせいの検証けんしょう

      省しょうメンテナンス・低ていコスト化かを目指めざすため、超電導磁石ちょうでんどうじしゃくの構造こうぞうをシンプルにする技術ぎじゅつを導入どうにゅうし、営業線えいぎょうせんで使つかえる耐久性たいきゅうせいを検証けんしょうしています。
      従来じゅうらいの超電導磁石ちょうでんどうじしゃくは液体えきたいヘリウムや液体窒素えきたいちっそを使つかって冷却れいきゃくしていました。
      しかし、別べつの素材そざいを超電導磁石ちょうでんどうじしゃくに使用しようし冷却温度れいきゃくおんどを抑おさえることで、液体えきたいヘリウム・液体窒素えきたいちっそが不要ふようとなり、構造こうぞうのシンプル化かによる省しょうメンテナンス・低ていコスト化かを目指めざしています。

      従来の超電導磁石:液体ヘリウム・液体窒素を使ってマイナス269℃まで冷却するために、液体を磁石各部に届ける配管や、貯めておくためのタンクが必要。 従来の超電導磁石:液体ヘリウム・液体窒素を使ってマイナス269℃まで冷却するために、液体を磁石各部に届ける配管や、貯めておくためのタンクが必要。
      →
      高音超電導磁石:マイナス255℃程度で超電導現象を起こす技術を利用した高音超電導磁石では、冷凍機による冷却により液体ヘリウム・液体窒素が不要となり、簡素で省メンテナンス・低コスト化を実現できる。 高音超電導磁石:マイナス255℃程度で超電導現象を起こす技術を利用した高音超電導磁石では、冷凍機による冷却により液体ヘリウム・液体窒素が不要となり、簡素で省メンテナンス・低コスト化を実現できる。

      快適かいてきな乗のり心地ごこちを追求ついきゅう

      振動しんどうや騒音そうおんを一層いっそう低減ていげんさせる他ほか、圧力あつりょく(気圧きあつ)の変化へんかによる耳みみツン対策たいさくをおこなっています。
      「耳みみツン」は急勾配区間きゅうこうばいくかんを高速こうそくで走行そうこうしたり、標高差ひょうこうさのある駅間えきかんを走行そうこうすることにより車外しゃがいの圧力あつりょくが急激きゅうげきに変化へんかすることで発生はっせいします。超電導ちょうでんどうリニア車両しゃりょうでは、車両しゃりょうの給気量きゅうきりょうと排気量はいきりょうを調整ちょうせいすることによって車内しゃないの圧力変化あつりょくへんかを緩ゆるやかにすることで、耳みみツン対策たいさくの最適解さいてきかいを検証けんしょうしています。
      快適性かいてきせいの向上こうじょうのため、引ひき続つづき検証けんしょうをおこなっていきます。

      高低差と圧力変動のイメージ(山梨リニア線) グラフ 高低差と圧力変動のイメージ(山梨リニア線) グラフ