工事の安全

リニア中央新幹線の工事では、安全に工事を実施するため、施工会社とともに、公衆災害や労働災害の防止に取り組んでいます。
ここでは、工事の安全対策と工事用車両の安全対策について紹介します。

工事の安全対策

01.都市部のトンネル工事における
安全対策

第一首都圏トンネル新設[小野路工区]トンネル掘進等[小野路非常口~上小山田非常口](東京都 2024年3月)

都市部のトンネル工事で採用しているシールド工法は、これまでも安全に施工した実績が多くあり、適切な施工管理を行うことで、安全に工事を進めていきます。また、「東京外環トンネル施工等検討委員会 有識者委員会 報告書(2021年3月)」や「シールドトンネル工事の安全・安心な施工に関するガイドライン(2021年12月国土交通省策定)」などを踏まえ、施工管理を強化して、工事をより安全に実施していきます。

各工区の工事進捗や工事説明会の内容などはこちらをご覧ください。

各工区の工事計画や環境保全措置の内容などはこちらをご覧ください。

02.山岳部のトンネル工事における
安全対策

第四南巨摩トンネル新設[西工区](山梨県 2023年3月)

山岳トンネルの工事については、工事着手前から地質調査を行うことに加え、トンネル掘削を進めるにあたっても、必要に応じてトンネル内から水平ボーリングを行うことなどにより、事前に地質や地下水の状況を把握しながら工事を進めています。また、地山(じやま)とトンネルを一体化するためのロックボルトや地山を支えるための支保工の設置など、地質に応じた適切な施工方法を採用することで、安全に工事を進めています。

各工区の工事計画や環境保全措置の内容などはこちらをご覧ください。

03.発生土置き場における安全対策

戸中発生土置き場(長野県 2024年3月)

盛土は土木構造物として昔から使用されてきた豊富な実績のある構造です。盛土構造物が危険ということではなく、調査・設計・施工・管理をしっかりと行うことが重要と考えています。
当社が事業主体として新たに計画する発生土置き場においては、事前に周辺を含めた地形・地質調査等を実施した上で、鉄道や道路等の設計標準や技術基準等に基づいて、盛土の安定性やのり面勾配、擁壁、排水設備等の設計・施工を行います。
工事中及び工事終了後の管理についても周辺の環境に影響を及ぼさないための計画を策定し、適切に実施していきます。

各所の発生土置き場の環境の調査や影響検討の結果などはこちらをご覧ください。

各所の発生土置き場の工事計画や環境保全措置の内容などはこちらをご覧ください。

04.中央新幹線安全推進協議会

施工会社とともに、より強力に事故防止に取り組むべく2021年11月以降、当社が事務局となり施工会社とともに中央新幹線安全推進協議会を開催しています。
これを活用し、他の工区で発生した事象の原因や対策を共有したり、労災防止に関する技術開発情報や現場での推奨事例を展開したりすることで、労働災害や第三者公衆災害の防止をより強力に進めています。

本社で開催した中央新幹線安全推進協議会の概要については、こちらからご確認ください。

工事用車両の安全対策

01.運転手への安全教育

注意箇所マップ

運転手に対し定期的な安全教育を実施し、交通法規を厳守した安全運転を徹底しています。
教育に当たっては、運行ルートや法定速度・学校・見通しの悪い箇所などの注意箇所を明示した注意箇所マップを用いています。

02.工事ステッカーの明示

工事ステッカーの明示

工事用車両には「リニア中央新幹線の工事であること」がわかるように、ステッカーなどを貼り付けて、明示をおこなっています。

03.交通誘導員の配置

交通誘導員の配置

合流部、狭隘で見通しの悪い箇所付近などに交通誘導員を配置しています。