リニア中央新幹線は、新幹線では世界でもっとも速いスピードで東京・大阪間を結びます。その速さはなんと時速500km。
どれくらい速いのか、時間や移動できる距離から見てみましょう。
新幹線史上世界で最も速い時速500kmで東京・大阪間を運転します。
同じ時間でどこまで移動できるのか、在来線の移動距離と比較してみました。
※大阪駅から関西国際空港までの時間は、関西空港WEBサイトより引用
リニア中央新幹線が時速500kmで走ることで、沿線の各都市との移動時間が大きく変わります。
東京
名古屋
大阪
日光
仙台
つくば
成田
空港
羽田
空港
大宮
広島
京都
大阪
飯田
甲府
名古屋
中津川
橋本
美濃市
鳥羽
豊田市
中部
国際空港
博多
広島
岡山
三宮
大阪
仙台
大宮
橋本
甲府
東京
中津川
飯田
博多
山口
広島
関西
空港
岡山
姫路
仙台
東京
橋本
中津川
飯田
甲府
名古屋
東海道新幹線は、1964年の開業から常に「より速く、より便利」に進化してきました。その速さや輸送力の進化で日本の大動脈の維持・発展にどのように貢献してきたのか、東海道新幹線の歴史とともにその歩みを見てみましょう。
「より速く、より便利」に進化をつづけてきた鉄道。速さの進化は、利用者に多くの時間を生み出してきました。全線開業後には、たったの1時間で東京・大阪間の移動が可能になります。
出典:新幹線50年史(公財)交通協力会 東海道新幹線50年の軌跡(JTBパブリッシング)
2019年度においては、東海道新幹線が1年に運ぶ人の数は約1.68億人と、日本の人口よりも多いのです。
また、東海道新幹線は1時間あたり片道最大19本走行しています。つまり約3分に1本となり、在来線の通勤ラッシュ時とほぼ同じ間隔で走っていることになります。
出典:JR東海ファクトシート2022
首都圏・中京圏・近畿圏の三大都市圏のGDPは約320兆円。
これは日本のGDPの約57%も占めていることになり、フランス一国のGDPを上回る規模です。
三大都市圏
出典:国際連合データベース、内閣府「県民経済計算」
※三大都市圏は以下の都府県を対象として計算
東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・愛知県・岐阜県・三重県・大阪府・京都府・奈良県・兵庫県
※1ドル=108.84円として算出
東京・名古屋・大阪など、東海道新幹線は沿線地域の発展の一翼を担ってきました。
東京
1963年
人口
事業所数
2021年
人口
事業所数
愛知
1963年
人口
事業所数
2021年
人口
事業所数
大阪
1963年
人口
事業所数
2021年
人口
事業所数
※出典
1963年人口統計:総理府統計局 昭和38年10月1日現在 都道府県人口の推計
*100以下切捨て
1963年事業所数:総務省・経済産業省「昭和38年事業所統計調査報告 第1巻全国編1」
2021年人口統計:総務省統計局ホームページ
人口推計(令和3年10月1日現在)Ⅱ都道府県別人口
*人口は1000単位
2019年事業所数:令和元年経済センサス-基礎調査(甲調査確報)(令和2年12月25日総務省)
※事業所・企業統計調査は、2006年の調査を最後とし、2009年から経済センサスに統合。
※%は小数点第2位を四捨五入
東海道新幹線が開業したのは今から50年以上も前。これまでも安全に配慮し、土木構造物に対して適切な補修をおこなってきましたが、経年劣化への備えは必要です。
東海道新幹線は、南海トラフ巨大地震により大きな揺れが想定されるエリアを走行するため、被害を最小限にするための対策をしているものの、日本の大動脈輸送としての役割を十分に果たすことができないことも想定されます。
※出典:中央防災会議「南海トラフ巨大地震対策について(最終報告)」(2013年5月)を元に作成
東海道新幹線が提供する東京・大阪間の輸送力は1日あたり約32万席。
同区間の航空機が提供する座席数の約16倍です。
出典:JR東海ファクトシート2022
東海道新幹線と並んで走ることで、東京・大阪間の沿線エリアをさらに活性化させます。
経済だけでなく、みなさんの暮らしもより豊かに便利に進化していきます。
リニア中央新幹線の全線開業によって、東京・名古屋・大阪間が約1時間で行き来できるようになれば、今まで以上に各都市間の結びつきが強まり、世界で類例のない巨大都市圏が誕生します。
出典:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」(2022年1月1日)
リニア中央新幹線の開業によって、現行の東海道新幹線の「のぞみ」のご利用の一部がリニア中央新幹線にシフトすることで、東海道新幹線のダイヤに余裕ができた場合に、現在の「ひかり」「こだま」の停車駅の利便性向上につながるように検討していきます。